お盆で暇だったので、名門麻布学園出身者の夫にお受験について聞いてみた。
こんばんは、コンサル妻です。
今日はお盆休みで時間があったので、御三家と呼ばれる名門中学「麻布学園」出身者の夫にどうやって麻布に入ったのか聞いてみました。
もし、中学受験を検討しているお受験キッズや、その親御さんのご参考になれば幸いです。
- どうして麻布学園を受験しようと思ったの?
- 塾はいつから?どこに通っていたの?
- やっぱり実家がお金持ちだったの?
- どういう人が麻布に入れるの?
- エラそうに…地頭って何さ?
- 麻布に入って良かったこと・悪かったこと
- 麻布高校卒業後の進路ってどんな感じなの?
- お子さんを麻布学園に入れたい親御さんへ
- 話を聞いたコンサル妻の感想
どうして麻布学園を受験しようと思ったの?
麻布を選んだ理由は3つあって、
1つ目は、学力に応じた志望校を探すにあたって、選択肢の一つに入ったから。
2つ目は、幼いながらに自分は協調性が高くはない方だなという自覚があった中、
自主性を重んじる校風に魅力を感じたから。
3つ目は、単純に家が近かったから。
塾はいつから?どこに通っていたの?
ちゃんと塾に通い始めたのは小学5年生から。
四谷大塚に行ってたよ。選んだ理由は特になし。
四谷大塚は親が探してきて、当時業界大手ではあったと記憶してるけど、強豪の日能研や、新進気鋭のSAPIXと色々比較してから選択したわけではなかったのかな。
やっぱり実家がお金持ちだったの?
父親は家電量販店のサラリーマン、母親は専業主婦だったね。
そこまで露骨なお金持ちじゃあなかったけど、生活には困らない環境ではあったと思う。
とはいえ、普通の公立小学校時代に比べると、まわりの同級生のお父さんの職業は自営業/医者/弁護士が明らかに多かったよ。
どういう人が麻布に入れるの?
難関中学校の受験はなんにせよ地頭の要素が大きいのかな。
まわりもガリガリ勉強をして入ったというよりも、日常生活の延長でそのまま受験/合格という人がほとんどだったよ。
僕も受験直前になっても趣味だったファミコン/マンガ/ミニ四駆なんかには熱心にかなりの時間を注いでいました。
それでも合格出来ちゃうんだから、やっぱり地頭なのかなって。
エラそうに…地頭って何さ?
小学校低学年の時って当たり前に予習復習なんてしないでしょ?
僕はそれでも国算社理全てのテストで100点以外取ったことがなかったのね。
何の自慢にもならないし、特に価値があるとも思わないけども。
例えば、掛け算割り算なんかも僕はクラスで一番早くに理解できたけど、学年末になっても九九が出来ない子っていたじゃない?
嫌味な言い方になるけど、この差って努力うんぬんでどうこうの話ではないと思うんだよね。
大人になるにつれて他との差って努力/経験の要素が多くなっていくけど、この時点の差って生まれ持った地頭で、これはもう運の話。
九九に対してもそうだけど、僕は子供ながらに考え方のクセというか、世の中の物事に対して「なんでそうなっているのか?」が純粋に知りたいところがあった。
勉強でも趣味でも何でも気になったなったことは構造を知りたくなるこのクセのおかげで、たまたま小学校の教科書だったり受験勉強だったりにものめり込めたんだよね。
麻布に入って良かったこと・悪かったこと
麻布に入って良かったこと
具体的に良かった点を4つ挙げると、
1つ目は、エリート環境に身を置けたことかな。
同級生たちは自分がそもそもエリートであることが普通だから「エリート環境にいる!」って意識して無かったけど、僕はサラリーマン家庭で非エリートの自覚満々だったからか、異質な環境にいる実感があったね(笑)
麻布時代の人脈が未だに仕事に繋がってきたりするから、そこは良かったなと。
2つ目は、中高一貫校だから、6年間変わらない環境で安定した学校生活が送れたのも良かったね。
普段から中高延べ6学年が入り乱れて交流があるのも珍しいのかな。
高校生って中学1年生から見ると、もう完全におじさんなんだよね。
衝撃的でよく覚えてるよ(笑)
3つ目は、みんないい意味でそこまで他者に興味がないから、いじめが無かったね。
そもそもいじめという非論理的な行動に意味が見い出せなかったんじゃないかな。
4つ目は、文化祭が凄かった。
ゴールデンウィーク3日間開催なんだけど、期間中の来場者はなんと2万人!
都内全ての女子高から今で言うJK?の皆さんが集まっておりましたよ。
麻布に入って悪かったこと
逆に悪かったことを挙げると、まだ人格形成途中の中高生に自主性を重んじ切るところかな。ここはむしろ良いところであり麻布の一番のウリなんだけど、人によっては悪い点になっちゃうのかなと。
判断が必要な場合は自分で行い、そして結果がどうであり自己責任であるという教えだよね。
例えば自主性を重んじるあまり学力を上げるかどうかの判断も自身に委ねられるから、別にオール赤点でもおとがめなしでサラリと進級出来ちゃうんだよ。
その分、先生は生徒に対して一人の人間として接してくれるし、お願いすれば勉強はめちゃくちゃ教えてくれます。
麻布高校卒業後の進路ってどんな感じなの?
医者・弁護士・会計士になる人が多いね。
大学の進学先は国立でいうと、「東大」「京大」「一橋」
私立でいうと、「早稲田」「慶応」「上智」とか難関校だったね。
そんな中、僕はパチンコにどっぷりハマってしまい、大学にも進学せずに人生ドロップアウト…とほほ…(笑)
お子さんを麻布学園に入れたい親御さんへ
それこそ地頭に応じて合否はもうある程度決まっているから、親であるあなたが判断すべきは、受かる経験か落ちる経験、どちらの経験を子供にさせるかということ。
麻布が無理なら、ランクを落として合格圏内の学校を受験して受かる経験をさせることもできるし、無理やり麻布を受験して落ちるという経験を子供にさせてもいい。
親の努力で落ちる子を受かる子にするのはゼロではないとはいえ、なかなか難しいと思うよ。
話を聞いたコンサル妻の感想
偏差値がどの位あったら受かるとか、毎日何時間勉強してたとかそういう話が聞きたかったのに、「そもそもそんな指標で勉強しても受からないよ。」とピシャリと言われてしまいました…。
公立中学出身の私の小学生時代を思い返すと、そりゃどれだけ「必要性があるから勉強しろ」と言われたところで、進学校の受験は出来なかったなぁと思ってしまったので何も言い返せず…悔しい…!
もしご質問などがあれば、本人に答えてもらうことが可能かもしれませんので、ご連絡いただければと思います。
コンサル妻。